「石川県伍参市」出演者スペシャル対談
第二回
成田さほ子×吉本菜穂子 page04

――稽古場では時間にはきっちりしてるけれどそれ以外の面では、なんだろ、制約みたいのは無いと思うんですけど。

(成)うん。割と気遣ってもらってるのかも。でもあたし、ちゃんとしてくれっていつ怒られるかなって気にしてるんですけど(笑)

(吉)私、チャリTではこれもやったし「1989」ではこれをやったしっていうとこで、今までやったことのない役をやらせようって本谷ちん考えてくれてるんだと思う。そういうやり方をやってくれる。

(成)そうだね。自分のとこだと役割分担みたいのが決まってくるもんね。

(吉)エチュード立ち上げ(役者の即興芝居を元に台本を書くもの)だと自分の役割とかやり方が決まっちゃうしね。

(成)だから今回すごい楽しいっていうかぁ。ミナリちゃんっていう役をやりつつ、なんだろ、セリフもあって、割とその中で自由にできるっていう。ムニエルに求められてる物とちょっと違うっていう感じがしてそれがちょっと楽しい。

――吉本さんもチャリTとは求められてるのがちょっと違うっていうのは感じます?

(吉)うん。本谷ちんはチャリTを何回か見てて、私はチャリTの役者の中で一番年上だし先輩っぽくなっちゃったりしてるんだけど、(本谷は)それはもういいみたいなことに言ってて。だから今回は図々しくない役で。そういう作業がまず楽しい。

(成)うんうん。

(吉)今回は書かれてるものに自分を近づけて行くっていうのだから楽しい。

(成)あ、うん、それはすごいそう。ここはこういう言い方をするんだーとかね。



異様に目を見つめて話す吉本と得意の鼻ほじりを披露する成田。

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