――本谷さんは演出がころころ変わるじゃないですか、あれやってこれやってって。それは役者的にはどう感じるんですか?
(吉)でもそんなにころころ変わるっていう印象は無いよ。あ、でも右脳人間って感じはするー。
――ヒラメキ!みたいな。
(吉)そうそう。その場ででカッと思ってチャッとやってみたいな。
――今まで経験してきた演出家さんと本谷さんの演出の違いみたいのはありますか?
(成)んー。本谷さんは割と冷静に見てるなって…当たり前か。こう、いろいろやらせてみてアレ?って思ったら的確に対応するから。そういうとこで信頼してるってのはあるかな。
――役者同士の信頼はどうですか?今回いろんなとこから集まってるじゃないですか。初めての共演という人もたくさんいると思うんですけど。
(吉)うん、私ねぇこのビールは誰のなんだろうってねぇ今考えてるの。(とテーブルのビールをしきりにいじり出す。)
――(聞かなかったことにして)……稽古後とか毎晩飲みに行ったりするじゃないですか。やっぱ楽しいんですか?
(吉)うん、すっごい楽しい。
――今回は週五で稽古が入ってますけど役者さん的にはどうですか?
(成)びっくりした。
(吉)稽古開始が早いよね。まあでも夜稽古だからいいよね。
(成)本谷は台本があるしね。(演劇界では本谷の執筆は早いとされている)
(吉)みっちりやるよね。
(成)10分単位で稽古するもんね。それが結構すごいなってね。
――無駄を作りたくないらしいです。
(吉)無駄嫌いだねー。だからさっきも(吉本と本谷が稽古場に来る途中に迷った時)地図上ではこっちの方が近道だからとか言って道が無いとこをかき分けて行こうとしててー。ふはは。そこ草むらだから、みたいな。
(成)あたしは逆でね、ほんと何も考えてないんだよねぇ。どっちが近いとかどーでもいー。ほんと本谷さんは効率とか考えてるよね。