「石川県伍参市」出演者スペシャル対談
第一回
富岡晃一郎×本谷有希子 page01

9月某日、稽古前に出演者対談を敢行しました。記念すべき第1回目は阿佐ヶ谷スパイダース等で活躍中の富岡晃一郎さんと我らが劇団主催・本谷有希子さん(出演はしません)です。進行役を務めますのは演出助手の福本。そして本谷さんの言葉遣いがなんかおかしいのは今回の舞台「石川県伍参市」で役者に自ら方言指導しているため。尚、写真は撮り忘れたので後日、状況を再現して撮影しています。

――よろしくおねがいします。

(本谷、富岡)よろしくおねがいします。

――えーっと、富岡さんは劇団本谷には今回が初めての出演ですけれど、本谷さん本人
の印象とかは?

(富)印象は、あの、意外と明るい人なんだなって思いました。舞台しか観たことなくって、ちょこちょこっと話したことがあるだけなんですけど、作品観てると「え、どんな人なんだろう…」っていうのがあるじゃないですか。でも全然、ファッションにも気つかう快活な少女って感じで、ね。今日のパンツもワイドな感じがかわいいし。

(本)ああ、素材とかもゾバっとしてて(意味不明)。

――サブカル好きの女の子みたいに思われがちですよね。

(富)たしかに。なんか斜めから見るのが大好き、みたいな。

(本)ええ。すっごい素直に書いとるつもりなんやけど。嫌だ、そんなサブカル好きとか。大して好きじゃないし。え、作品がそんな印象なんかな。

――もしかしたら今回の作品でさらにそういうふうに思われるかも。

(本)なんでなんで?

――なんかちょっとひねくれてて人とは違う見方をするぜ、みたいな。今回は特にそういう主人公だし。

(本)それがあたしと混同されるとそう(サブカル大好きみたいに)なるのか……。

(富)あ、でも若々しいなとは思う。なんか、結構ストレートじゃない?

(本)ああ、うんうん。そうやね。好きねんね。だからその辺もひねくれてないつもりなんやけどなぁ。そういうの(ストレート)がカッコ悪いとかも無いしね。うん、いやいや、むしろそこが魅力じゃん!(笑)

――お。自分で。

(本)いやいや、こう、青臭い感じが。ズバッとね。なんやろ、でもまだジュン(富岡さん演じる主人公)にはそんなにストレートには言わせてないつもりなんだけど。

(富)セリフ以外も、作品自体も若々しいって。

――それは今まで出演してきた演出家さんと比べてってことですか?

(富)演出で言うと、すごい良い意味でいろんなものがポンポン出てくるし、いろんな演出つけてくれるじゃん。そのスピードはすごいなって思う。

(本)なんかさあ、駄目出ししすぎで言い過ぎかなあとも思っとれんけど。

(富))え、そう?でも全然制約って感じたことは無い。いろいろ言われてもそれは役を作る上での必要な情報だから。

(本)(良い言い訳を思いついたみたいな感じで)あ、うん、そう。そうよね!

(富)うん。そういうのは他の演出家にも言われるじゃん。でも、次こうしてみてっていうのが本谷さんはすごいたくさん出てくるじゃん。そういうのがやってておもしろいよ。



理想論を語る富岡氏。吸えない煙草に危ない目つき。手の不思議な形も気になります。

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